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外壁塗装で足場は絶対に必要?費用相場や注意点を解説

2023.12.09
外壁塗装の見積もりを取ると、足場代が高額で驚く方も多いのではないでしょうか。外壁塗装の総額に対して、足場代は約15〜20%を占めるのが一般的であり、高額な費用がかかります。

そのため、
「足場代ってこんなに高いものなの?」
「そもそも足場を付けなければ、この足場代分を値引きできるのでは?」
などと考えている方も多いでしょう。

そこで今回は、外壁塗装工事で足場が必要なのか、費用相場や計算方法についても解説します。また、足場が高くなりやすいケースについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装で足場が必要な理由


外壁塗装の見積もりを取ると、「足場代」という項目に対して費用がかかっていることがわかります。

「依頼していないのに勝手に追加された」と認識している方がいるかもしれませんが、外壁塗装において足場は欠かせないものであり、必ず費用がかかります。

では、なぜ外壁塗装で足場が必要なのか見ていきましょう。

作業員の安全性を確保する

足場を組む理由の一つは、作業員の安全を確保するためです。

労働安全衛生法では、2メートル以上の高さで行う作業のことを「高所作業」と言います。そして、高所作業を伴う工事については足場を設ける必要があるとされています。

一般的な2階建ての住宅であれば、外壁の高い位置は6m以上の高さになることがあり、平屋でも2m以上の位置に塗装しなければなりません。そのため、外壁塗装は高所作業にあたります。

実際に、建設業における労災事故の死傷者数は、2021年で年間約16,000名で、そのうち最も多かったのは墜落・転落で4,869件となっています。

このことから、高所作業は危険と隣り合わせであるため、作業員の安全を確保するために足場が欠かせないことがわかります。

外壁塗装の作業効率・品質を向上させる

外壁塗装の作業効率や品質を向上させることも、足場が必要な理由の一つです。

足場のない状態で外壁塗装を行う場合、不安定な体勢で塗装することになり、塗料の塗りムラや塗り残しが発生するなどの施工不良が起こりやすくなります。

一方、足場を組んで作業環境を整えれば、作業しやすい体勢を維持できるため、外壁塗装の品質維持・向上につながるのです。

近隣住民とのトラブルを防ぐ

外壁塗装では、足場を組み飛沫防止シートをかけて作業します。実際に外壁塗装の現場を見ると、足場がむき出しになっているのではなく、カバーで覆われているのを見かけるでしょう。

このカバーのことを飛沫防止シートと言い、高圧洗浄水や塗料が周囲に飛び散らないように保護してくれています。

もし、足場がなく飛沫防止シートをかけていなければ、近隣の住宅や車、植栽などに水や塗料が付着してトラブルになる可能性が高いですが、飛沫防止シートがあることで被害を最小限に抑えて作業できます。

足場の種類と特徴


法律違反の簡易足場を作って作業する外壁塗装業者も存在するため、どのような足場の種類があり、種類ごとの特徴は何かを把握しておくと安心です。

もちろん、法律違反の足場を組むような業者は少ないですが、万が一に備えて知識を持っておくとトラブルを防止できます。

では、足場の種類と特徴について見ていきましょう。

単管足場

単管足場は、鉄パイプを組み合わせて作る足場のことです。

住宅と住宅が隣接しているような狭いスペースに設置できることや、建物の形状に合わせて足場を組めることが特徴です。しかし、2本のパイプの上に乗って作業することになるため、不安定な体勢で作業することになり、危険を伴います。

また、塗料缶や道具を足場に置けないため、常に片手が塞がった状態になってしまうこともデメリットです。

作業員の安全を十分に確保できないことや、作業効率が悪くなりやすいことから、現在ではあまり採用されない足場となります。

単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、鉄パイプにブラケットと呼ばれる金物で板を取り付けた形状の足場です。

単管足場よりも安定した体勢で作業しやすいですが、ブラケットが緩むと揺れやすいため注意が必要です。

くさび(ヒゲ)足場

外壁塗装で設置される足場の中で、最も主流となっているのがこちらのくさび(ヒゲ)足場です。
くさび(ヒゲ)足場は、鉄パイプを支柱として、支柱に手すりや筋交などをハンマーで打ち込んで組み立ていく足場のことを指します。

短時間で設置できるうえに、足を乗せる板の幅が広いため、安全かつ楽な姿勢で作業できます。

ただ、設置時にハンマーで叩いて設置するため、騒音が気になりやすい傾向にあります。そのため、作業前に近隣の住宅に挨拶を行うなどの対策が必要でしょう。

外壁塗装の足場代の費用相場と計算方法


外壁塗装の見積もりを見ていると、
「足場代ってこんなに高いの?」
「足場の費用相場ってどのくらい?」
など、足場の費用面について疑問が浮かんでくる方も多いでしょう。

ここでは、足場代の費用相場と計算方法について解説します。

足場代の費用相場

足場代は、40坪2階建ての住宅で20万円程度になることが多い傾向にあります。

また、外壁塗装の総額に対して、足場代は約15〜20%を占めるのが一般的です。そのため、外壁塗装の見積もりをもらったときは、総額に対して足場代が何パーセントかかっているのか計算し、相場と合っているか確認するのもおすすめです。

足場代の計算方法

業者によって価格設定が異なるものの、足場の1㎡あたりの単価は600〜1,000円程度が相場です。

そして、自宅の大きさや足場の単価から、自宅にかかるおおよその足場代を計算できます。

では、実際に足場代を計算してみましょう。

【足場代の計算式】
ステップ1:足場架面積を計算する
足場架面積=(建物の外周(m)+ 4m)× 家の高さ(m)

ステップ2:足場架面積と足場の1㎡あたりの単価を掛け合わせる(1㎡あたり600~1,000円が相場)
足場代=足場架面積×単価(㎡)

【40坪2階建て足場代のシミュレーション例】
では、上の計算式を使って、実際に足場代を計算してみましょう。

40坪2階建ての住宅の外周は30m前後、家の高さは6m(1階建て:3.5m、2階建て:6m、3階建て:8.5mが目安)として計算します。

ステップ1:足場架面積=(建物の外周30m + 4m)× 家の高さ6m =204㎡
ステップ2:足場代=足場架面積204㎡ ×単価600~1,000円 = 122,400~204,000円

単価により幅があるものの、40坪2建ての住宅の場合、12〜20万円ほどかかることがわかります。

外壁塗装の足場代が高くなりやすいケース


外壁塗装の足場代の相場について解説しましたが、相場よりも費用が高くなるケースもあります。

では、どのような条件だと足場代が高くなりやすいのか見ていきましょう。

3階建ての住宅

3階建ての住宅は、足場代が高額になりやすい条件の一つです。

同じ住宅でも、3階建ての場合、1階や2階建てよりも組み立てる面積が広くなるうえに、高さも増すことから、高所作業手当という費用が加算されて高額になる場合があります。

ただ、2階建てと3階建てで何十万円もの金額差が生じるというわけではなく、3〜5万円程度プラスになることが一般的です。

狭小地や高台に建っている住宅

狭小地や高台に建っている住まいに対して足場を組むときも、高額になりやすい傾向にあります。

たとえば、狭い隙間に足場を組む場合、自宅と隣の建物の両方を傷つけないよう慎重に作業しなければなりません。さらに、搬入や組み立てのスペースも確保しにくいことから、手間賃として料金が加算されるケースがあるのです。

また、高台のある住まいの場合、敷地内で安定した足場を組むのがむずかしい場合があるでしょう。その場合、崖下まで足場を伸ばして組むという方法が採用されることがあり、足場を組む面積が増えて金額が高くなります。

施工期間中に駐車場代がかかる

自宅の駐車場部分に足場を組む場合、足場の組み立て日から解体までの期間は、自家用車を停められなくなります。

家族や親戚、友人に頼んで一時的に車を停めさせてもらえれば費用はかかりませんが、コインパーキングなどを利用する場合は費用負担が発生します。「駐車場の手配や費用は業者負担ではないの?」と思う方も多いかもしれませんが、依頼者の負担となることが一般的です。

足場代が直接プラスになるわけではありませんが、足場の組み立てによってプラスの費用が発生するといえます。

なお、足場の組み立てから解体までは2週間程度が一般的ですが、天候などの影響で長期化する可能性もあります。あらかじめいくらかかるのか計算し、予算を取っておくようにしましょう。

外壁塗装の足場に関する注意点


最後に、外壁塗装で足場を組むときに注意すべきことを解説します。

足場代は無料にならない

外壁塗装は高額な費用がかかるため、できるだけ安くしたいと考えている方が大半でしょう。

その際、「足場代無料!」とアピールしているチラシやインターネット広告を見ると、魅力的に思えるのではないでしょうか。とくに、足場代は外壁塗装費用のなかでも大きなウエイトを占めるため、無料になれば大幅な減額になります。

しかし、これまで解説したとおり、外壁塗装において足場は欠かせないものであり、足場に使用する鉄パイプなどの材料代や人件費などがかかります。

そのため、足場代が無料になるのはむしろ怪しいとわかるでしょう。足場代無料とアピールして、安く施工できるように見せて、ほかの工程の費用を上乗せしている可能性もあります。

業者が保険に加入しているか確認する

足場の組み立てや解体の際、外壁や窓、車などを傷つけてしまうトラブルが発生することは珍しくありません。

その際、しっかりを補償してもらえるよう、業者が保険に加入しているか事前に確認しておくようにしましょう。

とくに、足場の組み立ては外壁塗装業者ではなく、外壁塗装業者から足場業者に外注していることが多く、責任の所在がわからず対応がうやむやになるケースがあります。

工事が始まる前に、足場業者が保証範囲も含めて瑕疵保険に加入しているか確認するようにしてください。

車や自転車などは移動しておく

外壁の近くに車や自転車、植物を置いている場合は、工事が始まる前に移動させておくようにしましょう。

業者が養生で保護してくれますが、足場の組み立てや解体で傷ついたり、飛散した塗料などが付着したりする可能性があります。傷や汚れが付くと困る物については、別の場所に移動させておくことでトラブルを防止できます。

事前に近隣住民に挨拶を行う

足場を組む際、事前に近隣住民への挨拶を行うことも注意点の一つです。

足場の組み立てや解体には騒音が伴うため、何の挨拶もなく工事を始めてしまうと、トラブルになるケースがあります。また、自宅の敷地内だけで足場を組めない場合は、隣の家の敷地を借りなければなりません。

勝手に敷地を使うとトラブルの元になるため、必ず挨拶し、了承を得るようにしましょう。

まとめ


今回は、外壁塗装の足場について解説しました。

外壁塗装の足場は、作業員の安全性確保や作業効率・品質の向上、近隣住民とのトラブル防止のために欠かせないものです。

40坪2階建ての住宅の場合、12〜20万円が相場であり、計算方法さえ知っておけば、自宅にかかるおおよその足場代を計算できます。

なお、足場の組み立てや解体によって、外壁や車を傷つけたり、近隣住民に苦情を言われたりするトラブルも少なくないため、注意点や対策を知っておくと安心です。
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